スタッフブログ
「いぶし瓦」「陶器瓦」の劣化症状とメンテナンス
2020年08月26日(水)
こんにちは!
プロタイムズ新居浜店です
屋根材の1つである「粘土瓦」の特徴とメンテナンスについてまとめてみました
粘土瓦とは |
その名の通り粘土を成形し焼き上げて作られた瓦です。
作る過程の違いにより、名称や性質が変わります。
●いぶし瓦
いぶし瓦は粘土を瓦の形状に圧縮成形し、釉薬を塗らず、蒸し焼きにした瓦です。土の焼き締め後に燻化とよばれる蒸す作業が加わることから「いぶし瓦」と呼ばれます。
高級感のある色つやがあり、瓦の表も裏も渋い銀色をしているのが特徴です。日本建築のお城や寺社などによく使われています。
●陶器瓦(釉薬瓦)
陶器瓦は粘土を瓦形に成型した瓦に釉薬をかけて、高温で焼き上げた瓦です。
表面に塗った釉薬がガラス質になるため、お茶碗のようなつやがあります。
釉薬で色や艶の出し方を変えることが出来ます。
劣化目安 |
いぶし瓦:30~50年
陶器瓦:半永久的
劣化症状 |
・瓦のズレ・割れ
・しっくいの劣化
しっくいの劣化 瓦のズレ
特徴とメンテナンス |
いぶし瓦は燻化により表面に炭素膜を形成し雨風から瓦を守るため塗装の必要はありません。
陶器瓦は表面の釉薬がガラス質のため、水が浸透せず、長い年月を経ても美しい状態を保てます。
このため瓦の寿命は半永久的で、耐候性が高く、こちらも塗装の必要がありません。
定期的に瓦のズレや割れ等がないか確認しておきましょう。
瓦が割れてしまった場合はもちろん交換が必要です。
また、棟押さえなどの漆喰は経年劣化しますので、メンテナンスが必要になります。
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